これまで問題提起して来ました、柴又のオレオレ寅さん詐欺問題について、問題はかなり周知されたとは思うのですが、未だ「完全解決」とは言えない状況にあると考えております。そんな中、先日、「偽プリキュア事件」という事件が起こりまして、版権元の東映アニメーション、事件現場となった国営ひたち海浜公園が迅速な対応を行ったことから、そちらを引き合いに出して、葛飾区でも対策できるのではないかという事で陳情に書いて提出しました。葛飾区長、葛飾区議会においては、ぜひ真剣に取り組んで頂きたいと思います。

偽寅次郎陳情 葛飾区長あて(2023年月9月議会)

●趣旨
柴又帝釈天周辺において行われている、非公式グリーティング活動問題(公式・公認キャラと誤認させて観光客と触れ合う行為)について、実態調査を行い、問題の解決に取り組むことを求める

●理由
先日、全国の女児を持つ親たちを震撼させる大事件が起きた。女児に大人気のプリキュア、その着ぐるみを着た者が国営ひたち海浜公園に居り、親たちは、公式にやっているグリーティング活動だと思い込み、子どもをそのプリキュアに触れ合わせ、あるいは抱っこしてもらい写真を撮るなどしていたのであるが、実は、そのプリキュアの中身が、女児と触れ合うことを目的とした、全く非公式の変態おじさんであった事が発覚し、ネットで大騒ぎになったのである。この問題を受け、関係機関は即座に対応。版権元である東映アニメーションは、版権キャラを用いた「非公式グリーティング活動」(営利活動含む)を止めるよう注意喚起を出した。また、現場となった国営ひたち海浜公園でも、「コスプレは個人、仲間内だけで楽しみ、一般客への声掛け、接触はしない事」という新たなルールを設けるに至ったのである。大変素晴らしい取り組みで評価したいと思うが、本件と同様の問題が起きているにもかかわらず、全く対応を行わない自治体があるという。それが葛飾柴又である。渥美清さんとは全く似ても似つかない者が、寅さんのコスプレをし、寅次郎を名乗り、公式、公認と誤認させ(自ら公式、公認と名乗ることもあり)、次々に観光客に声を掛け、写真に映り込むという行為を繰り返しているのである。しかしながら、その実態は、全くの公式、公認キャラではなく、経歴を調べると、結婚詐欺や車泥棒に類する行為をして夜逃げしてきたような者であり、直近では、詐欺恐喝未遂に類する行為、脅迫文送付による警察からの警告など、とんでもない問題行為を繰り返している者だったのである。このような者が帝釈天周辺に常駐していると知れれば、葛飾柴又の観光地ブランドは日に日に低下していくであろう。なぜ、葛飾区は対応を行わないのか。これまでの本件に対する葛飾区の回答は、「寅さんは松竹の版権キャラであり、区では取り締まる事ができない」といった内容のものであったが、前述の偽プリキュア事件をみれば、版権元と協力し、注意喚起、ルール作りをする事は可能だと考える。よってここに、タイトルの通り、非公式グリーティング活動問題への対応を求めるものである。(なお、問題行為を繰り返しているのは約一名であるので、地域の問題として解決するよう、区や区議会から働きかけを行う形でも良いものと考える)