2022年11月5日、東京国際フォーラムで開催された「ふくしま避難者交流会2022」に参加してきました。

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コロナで3年ぶりの開催との事でしたが、参加者は30~40人程度だったでしょうか?そもそもの定員が事前申込制で50人まででしたが、この程度の参加者数に至ったというのは、震災から11年という歳月が流れたせいもあるでしょうか?東日本大震災、原発事故による避難者数は、現在、全国で約3万2000人(東京都内約3000人)との事ですが、震災から11年が経ち、「避難」「避難者」という呼び方も枠組みも、適切制が薄れてきたように感じます。国や自治体からの被災者、避難者支援も、全国で縮小、打ち切りが進んでいるようです。私自身も、流れとしては、こういった「避難者交流会」のようなものは無くなっていくのかなあと感じています。しかしいざ、目の前に、故郷を奪われたお年寄りの姿を目にしますと、「無かったことにしてはいけない」という思いも浮かんできます。当然、311が来る度、日本国民はこの震災の事を思い出す訳ですが、「悲しい事故だったね」という程度の事で終わらせないようにしなければならないと思います。「国が主導で進めた原発建設。その事故によって、大勢の人達が故郷を奪われた」という事実を忘れてはいけません。結局のところ、国民が選んだ政治家が多数決で決めた事であるから、賠償責任は国が負う(東電を通してですが)という事になっているのですが、その時の政治家がしっかりしていれば、こういう未来になっていなかった訳ですので、その政治家を選んでいる有権者もしっかり選ばなければならない、という結論になってしまうのですが。なかなか難しい問題ですが、私達一人一人が考えて行かなければならない問題ですね。

さて、次に明るい話を。

交流会では、福島県出身の若手演奏家による演奏会がありました。

双葉町出身の箏奏者、大川義秋くん。
相馬市出身の尺八奏者、中島孔山さん。

とても良い音色で気持ちが安らぎました。

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ちなみに、大川義秋くんの逸話がすごくて、「中3の時に震災で双葉町から埼玉に避難→震災の事に触れられたくないと部員0の琴部に入部→一人で練習してたら全国大会優勝!」という、映画化決定みたいなストーリーで驚いてしまいました。

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こういう福島県出身で、震災を経験しながらも頑張っている若者を見ると応援したくなりますね。未来は君たちが作る。応援しましょう。

最後におみやげを頂きました。福島を思い出します。

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