福島から桃が届きました。

須賀川市前田川の鈴木果樹園さんの桃です。昔よく車で通りました。
福島の農産物ですが、震災、原発事故から5年ぐらいは私も口にするのをためらいましたね。ちゃんと検査をして「放射性物質未検出」と表示されている訳ですが、それでも何かためらってしまう。左翼系の人が「測定器で検出できない核種が入ってるんだ!」なんて言ってたりして、そういう影響もあったのかもしれませんが。
しかし、10年も経つと、福島の農産物に対する不安というものは殆ど無くなりましたね。オリンピックのアメリカのソフトボールの監督が「美味しくて6個も食べた」なんてニュースになってましたが、確かに福島の桃は美味しくて、私も食べたい欲の方が勝ってしまいます。今後はもう気にする事なく福島産を食べるでしょう。
しかし、現状もきちんと知っておかねばと言うことで、改めて福島県の農水産物の放射能検出状況、出荷制限状況について調べてみました。
●2021年 福島産農水産物の出荷制限、出荷自粛状況
林野庁のHPを見ると、きのこ、山菜類はまだ出荷制限、出荷自粛されている物が多いようですね。
「こしあぶら」などは未だに福島県のほぼ全域で出荷制限、出荷自粛されています。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/qa/seigenfukusima.html
半減期30年のセシウムが出ているのでしょう。今後も20年近くこういった状況は続くかもしれません。
「福島県農林水産物・加工食品モニタリング」のHPを見ると一覧が見れますね。
https://www.new-fukushima.jp/storage/pdf/subject.pdf
こちらで気になったのは、ヤマメ、イワナなどの川魚ですね。やはりこれらも半減期30年のセシウムが川底に溜まって濃縮され検出されてしまうのでしょう。
さて一方で、海の水産物については、福島第一原発の周辺の海10kmを自粛区域とし、その外側で試験操業して来た訳ですが、震災から約9年の2020年2月末にようやく出荷制限がゼロになったというニュースがありました。福島漁連の野﨑会長も嬉しそうですね。

https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1281
https://www.suikei.co.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%B5%B7%E7%94%A3%E9%AD%9A%E3%80%80%E5%87%BA%E8%8D%B7%E5%88%B6%E9%99%90%E9%AD%9A%E7%A8%AE%E3%81%8C%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%BE%8C%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%82%BC/
残念ながら、2021年にまた「クロソイ」から基準値超えの放射性セシウムが検出されたため、「出荷制限ゼロ」は途絶えてしまいましたが。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20210222-OYTNT50086/
https://www.sankei.com/article/20210419-P2WYWF3VJJPB5AG6AITYB6TCQM/
先程、川魚の方は川底に放射性物質が溜まってしまうせいか、出荷制限がまだあると書きましたが、海の方は拡散されるんでしょうかね?ヒラメ等の底魚でも制限が解除されてますからね。
しかし、ようやく復活の兆しが見えてきた福島県の漁業に水を差すような、「ALPS処理水」(悪意のある言い方をすると「原発汚染水」)の海洋放出決定のニュースです。これまでも何度も漁業関係者らと協議を行い、「関係者の同意なしには絶対に海洋放出しない」と約束していたのにも関わらず、2021年4月に政府はALPS処理水海洋放出の方針を一方的に決定してしまったのです。
これには漁業関係者もカンカンに怒りますよね。
「原発事故から10年経ってようやく出荷制限がゼロになり、やっと福島の漁業が復活するかという所に、政府が約束を破って、一方的にALPS処理水の海洋放出を決定した」
訳です。反対していたのは漁業関係者だけではありません。他の農林水産業関係者、福島県内の各自治体の議会からも多くの海洋放出反対の意見書提出の決議がなされていました。当然、全漁連も反対。それでも政府は強行した訳です。
政府の方も言い分があって、検証の結果、問題ないという結論に達した。海外の原発でも処理水は放出している。薄めて放出するから大丈夫だ。風評被害対策もやる。東電でも処理水でヒラメを育てて検証する。などと言っておりますが、やはり福島県の漁業関係者らの怒りは相当なものでしょう。科学的な反論としては、普通の原発処理水と、爆発した福島原発の汚染水処理水は違うとか、薄めても総量は変わらないと言ったものがありますね。海外からも不安視される声が上がっていますし、政治利用される恐れもあるでしょう。国際問題案件です。今後どうなっていくのか。
私の方も、せっかく平沢勝栄復興大臣のお膝元である葛飾区に住んでいるという事で、声を上げて活動しております。あの、ゆるキャラの「トリチウム君」騒動と謝罪会見を見て、「この人じゃダメだな」と思った方も多いと思います。
東京で頑張ってますので、よかったら応援してください。
僕は福島の味方です。東京で声を上げ続けます。
※追記
これを読んだ福島の同級生から「福島に誤解を与えるようなマイナスな記事なのではないか?」という意見を頂きましたが、そういった意図は全く無くありません。
「原発事故から10年経っても、コシアブラなど、一部の野生の山菜類等からは基準値以上の放射性物質が検出される事があり、国によって出荷制限、出荷自粛の指示が出されている」
これは事実として知っておかなければなりません。その上で、
「それ以外の福島県産農産物については、不安は全くありませんので、美味しく頂きましょう」
という趣旨です。
私もそういった福島と首都圏をつなぐ活動をして行きたいと考えております。

須賀川市前田川の鈴木果樹園さんの桃です。昔よく車で通りました。
福島の農産物ですが、震災、原発事故から5年ぐらいは私も口にするのをためらいましたね。ちゃんと検査をして「放射性物質未検出」と表示されている訳ですが、それでも何かためらってしまう。左翼系の人が「測定器で検出できない核種が入ってるんだ!」なんて言ってたりして、そういう影響もあったのかもしれませんが。
しかし、10年も経つと、福島の農産物に対する不安というものは殆ど無くなりましたね。オリンピックのアメリカのソフトボールの監督が「美味しくて6個も食べた」なんてニュースになってましたが、確かに福島の桃は美味しくて、私も食べたい欲の方が勝ってしまいます。今後はもう気にする事なく福島産を食べるでしょう。
しかし、現状もきちんと知っておかねばと言うことで、改めて福島県の農水産物の放射能検出状況、出荷制限状況について調べてみました。
●2021年 福島産農水産物の出荷制限、出荷自粛状況
林野庁のHPを見ると、きのこ、山菜類はまだ出荷制限、出荷自粛されている物が多いようですね。
「こしあぶら」などは未だに福島県のほぼ全域で出荷制限、出荷自粛されています。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/qa/seigenfukusima.html
半減期30年のセシウムが出ているのでしょう。今後も20年近くこういった状況は続くかもしれません。
「福島県農林水産物・加工食品モニタリング」のHPを見ると一覧が見れますね。
https://www.new-fukushima.jp/storage/pdf/subject.pdf
こちらで気になったのは、ヤマメ、イワナなどの川魚ですね。やはりこれらも半減期30年のセシウムが川底に溜まって濃縮され検出されてしまうのでしょう。
さて一方で、海の水産物については、福島第一原発の周辺の海10kmを自粛区域とし、その外側で試験操業して来た訳ですが、震災から約9年の2020年2月末にようやく出荷制限がゼロになったというニュースがありました。福島漁連の野﨑会長も嬉しそうですね。

https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1281
https://www.suikei.co.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E3%81%AE%E6%B5%B7%E7%94%A3%E9%AD%9A%E3%80%80%E5%87%BA%E8%8D%B7%E5%88%B6%E9%99%90%E9%AD%9A%E7%A8%AE%E3%81%8C%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%BE%8C%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%82%BC/
残念ながら、2021年にまた「クロソイ」から基準値超えの放射性セシウムが検出されたため、「出荷制限ゼロ」は途絶えてしまいましたが。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20210222-OYTNT50086/
https://www.sankei.com/article/20210419-P2WYWF3VJJPB5AG6AITYB6TCQM/
先程、川魚の方は川底に放射性物質が溜まってしまうせいか、出荷制限がまだあると書きましたが、海の方は拡散されるんでしょうかね?ヒラメ等の底魚でも制限が解除されてますからね。
しかし、ようやく復活の兆しが見えてきた福島県の漁業に水を差すような、「ALPS処理水」(悪意のある言い方をすると「原発汚染水」)の海洋放出決定のニュースです。これまでも何度も漁業関係者らと協議を行い、「関係者の同意なしには絶対に海洋放出しない」と約束していたのにも関わらず、2021年4月に政府はALPS処理水海洋放出の方針を一方的に決定してしまったのです。
これには漁業関係者もカンカンに怒りますよね。
「原発事故から10年経ってようやく出荷制限がゼロになり、やっと福島の漁業が復活するかという所に、政府が約束を破って、一方的にALPS処理水の海洋放出を決定した」
訳です。反対していたのは漁業関係者だけではありません。他の農林水産業関係者、福島県内の各自治体の議会からも多くの海洋放出反対の意見書提出の決議がなされていました。当然、全漁連も反対。それでも政府は強行した訳です。
政府の方も言い分があって、検証の結果、問題ないという結論に達した。海外の原発でも処理水は放出している。薄めて放出するから大丈夫だ。風評被害対策もやる。東電でも処理水でヒラメを育てて検証する。などと言っておりますが、やはり福島県の漁業関係者らの怒りは相当なものでしょう。科学的な反論としては、普通の原発処理水と、爆発した福島原発の汚染水処理水は違うとか、薄めても総量は変わらないと言ったものがありますね。海外からも不安視される声が上がっていますし、政治利用される恐れもあるでしょう。国際問題案件です。今後どうなっていくのか。
私の方も、せっかく平沢勝栄復興大臣のお膝元である葛飾区に住んでいるという事で、声を上げて活動しております。あの、ゆるキャラの「トリチウム君」騒動と謝罪会見を見て、「この人じゃダメだな」と思った方も多いと思います。
東京で頑張ってますので、よかったら応援してください。
僕は福島の味方です。東京で声を上げ続けます。
※追記
これを読んだ福島の同級生から「福島に誤解を与えるようなマイナスな記事なのではないか?」という意見を頂きましたが、そういった意図は全く無くありません。
「原発事故から10年経っても、コシアブラなど、一部の野生の山菜類等からは基準値以上の放射性物質が検出される事があり、国によって出荷制限、出荷自粛の指示が出されている」
これは事実として知っておかなければなりません。その上で、
「それ以外の福島県産農産物については、不安は全くありませんので、美味しく頂きましょう」
という趣旨です。
私もそういった福島と首都圏をつなぐ活動をして行きたいと考えております。