こんにちは。鈴木公成です。

2011年3月11日発生の東日本大震災、原発事故からもうすぐ10年が経ちますね。「十年一昔」という言葉がありますが、被災地以外では本当に原発事故は忘れ去られてしまっているなあと感じています。しかし原発事故問題は未だ解決していないのが現実です。これからまだ20年、30年かかる問題です。賠償金、処理費用は数十兆円にも上ります。これは一旦、国が東京電力に貸し出し、東電は電力の利益で返していくという事になっていますが、結局は国民負担なのです。福島では故郷を奪われた人も居ます。汚染水の海洋放出問題。放射性廃棄物の最終処分場の問題。10万年の管理。そんな事出来るのでしょうか?そういった事を考えれば、原発は無くしクリーンエネルギーで賄っていく。そう舵を切るべきです。私は福島県出身の者として、被災した者として、そして故郷を離れた者として、変わらない現状を憂い、東京で物申していく。そう決めたのです。その為に、都民、関東の皆様に現状を知って頂き、もう一度原発問題について考えてもらうために、東京都知事選挙に出て、政見放送で演説を打とうと考えていたのですが、コロナで活動が全く出来ず、供託金カンパも集まらず。出馬を断念。世論に訴える事は出来ませんでした。非常に悔しく思っています。

さて、それから数ヶ月経ち、コロナも収束の兆しを見せてきました。私も次に向けて再始動しようと決めました。関東で脱原発を訴えるには、都知事選が手っ取り早かったのですが、焦らず地道に、都議、区議を目指し、まずは「最低限の発言力を持って」活動していこうと決めました。一般人、或いは、任意団体代表程度では、声を上げても届きません。やはり「公人」にならなければと思います。公人の発言は、数百、数千、数万の有権者の代弁です。議会で発言すれば、議事録にも載る、マスコミが取り上げる事もある。やはり事を成すには、そのような立場を手に入れなければなりません。よって私は、次の都議会議員選挙、区議会議員選挙を視野に入れ活動して行きたいと思います。当然、地方議員に成るには、脱原発だけでは選んでもらえません。地域に根差し、地域の問題を解決し、地域を発展させていかなければなりません。そのような訳で、私も葛飾に住み始めて1年経ち、色々な考えを持ち始めた所ですが、今日は、その行政、議員がどのような考えを持っているのか学ぶために、葛飾区議会を傍聴してきました。

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まず、建物ですが、相当古いです。エレベーターもなく、狭い階段。議場の観覧席も人口44万人の都市のそれとは思えないほど狭くて少ないです。係の方に聞くと、築50年だか70年だか、そんな回答でした。そんな事もあってか、10年ほど前に新庁舎の計画が出来たそうですが、社会情勢の変化もあり、まだ着工には至っていないようです。共産党系の人は「まだ使える!建て替えは無駄遣いだ!」なんて言うかもしれませんが、これはあまりにも古すぎます。区庁舎、区議会も新しくした方が良いでしょう。

さて、区長の施政方針演説に続き、一般質問ですが、やはりコロナ問題が主な感じでしたね。収束の兆しを見せ始めては居るものの、経済、税収に与えるダメージはかなり大きいようで、基金や中止になった事業費を集めて何とか回して行くような事を行っていました。借金もするかもしれませんね。一日も早くコロナには終息してほしい所です。

さて、一般質問は全部は聞かず、気になったことがあったので、議会事務局へ。

葛飾区議会議員の定数は40人との事ですが、一般質問をする議員は7人ぐらいしか居ません。私が市議を務めていた議会は、人口8万に対し、議員数は26人ほど、そしてその中で、一回の定例会で一般質問をする議員は、10人を下回る事はなかったと思います。議員が議会で質問できる本会議は、1年に4回しか無いのです。なので、有権者の付託に応えるには、毎回やるのが当たり前のように考えていました。しかし、葛飾区に置いてはあまりに質問する議員が少ない。それで理由を聞いてきたのですが、一般質問と言いつつも、会派ごとに質問時間が決められている為、実質、代表質問のような形になっているとの事でした。時間は、一番多い会派でも50分。複数の議員が登壇する場合はそれを分割。(議員A30分、議員B20分など)。そして、無会派、一人会派の場合は、持ち時間はたった15分との事でした。さらにその無会派、一人会派の議員も毎回は質問せず、暗黙の了解のような形で、2回に1回とか、分けてやっているそうです。(いや俺はどうしても毎回やるんだというような場合は制限はしないそうですが)。いやーこれはカルチャーチョックでしたね。一般質問と言えば議会の花とも言われています。喧々諤々、議員と当局がやりあってなんぼのような僕のイメージでしたが、これでは本当に事件を追求したりは出来ないですね。本当に形式的なやり取りになってしまいますね。うーん、これで本当に良いのか?そんな風に思ってしまいました。まあしかし、郷に入りては郷に従えですからね。そういう地域、議会だと思って目指して行くしかありません。

まあ、以上のような所感でしたが、色々な思いが浮かんで来る中、やはり初志貫徹。自分はここで政治家を目指すしか無いのだという決意を改めてした所です。
葛飾には知り合いも居ないので、また1からチラシ配りをして行こうと思っています。もし、応援してくださる方が居られましたらご連絡頂ければと思います。

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行きと帰りに、かつしかシンフォニーヒルズのモーツァルト像にあいさつ。

葛飾は、寅さん、両さん、キャプテン翼くんと、それぞれ銅像があり、観光地、モニュメントになっていますが、区民文化という点ではちょっと弱いと僕は思っています。

僕は新潟で、市民ミュージカル、市民オペラ、市民映画塾、これらを見たり参加したりして来ましたが、葛飾区にはこういった文化が無いのです。これは非常に驚きでした。せっかくこういう素晴らしいホールもあり、映画の街というような土壌もある訳ですからね、それを生かさないと勿体ないです。無ければ作ればいい。という訳で、僕が葛飾区議選に出るなら、「区民ミュージカル、区民オペラ、区民映画塾の創設!区民一人一人が主役の街づくり!」そんな公約を入れようかなと思っています。葛飾にもっとエンタメ文化がほしいと思っている方が居られましたら、応援よろしくお願いします。